「……あっ、ダメっ、蒼くんッ!」
目の前で顔を寄せ、意地悪に笑う男性。
クチュクチュ、と私の秘部からは水音が漏れ出し、誰もいない廊下に響き渡る。
ここは温泉旅館。
社員旅行1日目の夜。
宴会も盛り上がりを見せる中、用を足すため席を立った所、廊下で彼に見つかってしまった。
彼は白石蒼。
私の一つ下の後輩で、人当たりのいい性格と圧倒的後輩力で皆(特に女性社員)に可愛がられている。
懐っこく優しい性格。それは表の顔。
私の知る裏の顔の彼は正反対。
「先輩、ちゃんと約束通りアレ着けてくれたんですか?」
廊下で顔を合わすや否やいきなり壁に押しつけられる私。
私が抜け出すタイミングもきっと見計らっていたに違いない。
「はい…、着けてます。」
先輩なのに後輩に敬語を使う私。全ては彼の命令だ。
「見してください。」
私は来ていた旅館の浴衣の裾を引っ張り上げると、太ももの付け根まで露わにする。
恥ずかしさでカアっと顔が赤くなる。
真っ赤の紐のようなTバック。
先ほど温泉に入る前、彼に付けるように手渡されたものだった。
これは彼の遊び。こんなことが始まったのは3ヶ月ほど前から。
ひょんな事から彼と関係を持ってしまった私。
彼は隠れたドSで、Mの私は彼の格好の標的となってしまう。
ずるずると関係が続く中でだんだんと彼の行為はエスカレート。
今日のこの社員旅行でも私はたっぷりと彼に虐められることになるだろう。
「先輩、よく似合ってますよ。スタイル良いからこんなエロい下着も似合っちゃうんですね。」
彼は笑いながら私のお尻をするりと撫でる。
「……ッ!」
私は声にならない声を漏らす。
蒼は袖元からスマホを取り出すと私にカメラを向ける。
「ちょっと!やめて!」
急いで裾を下ろして下着を隠すが、蒼は手を伸ばしてそれを止めた。
先輩、ちゃんと俺に見えるように浴衣捲ってください?」
「……っ。」
私は再びおずおずと両手で浴衣の裾を持ち上げる。
蒼はニタっと笑うとスマホを近付けてパシャりと写真を撮った。
「証拠です。先輩が俺の命令通り下着を付けたっていう物的証拠。」
「お願い消して……」
「ちゃんと僕の言うこと聞いてくれたら最後に消しますよ。」
蒼は背後にスマホを立てかけて撮影を続ける。
今度は私のTバッグを指で引っ掛けると横にずらした。
私の大事な部分が丸見えになる。
「嫌がってましたけど、こんなことになってますよ。」
クチュクチュ、とわざと音を立てるように指で私のそこを擦る。
「あっ……!」
私はゾクゾクした感覚に襲われて足を震わせた。
さらに彼は指を曲げるとヌルヌルに濡れたあそこに挿れた。
言葉に反して下品に濡れた私のあそこは彼の指にピッタリと吸い付く。
彼は掻き回すようにグチュグチュと指を動かすと引き抜いた。
そして見せつけるように指を私の前に持ってきた。
私の愛液で光った指先を合わせると、ネットリといやらしく糸を引いて伸びた。
蒼の意地悪な瞳が私を見下ろしている。
「変態。」
恥ずかしくて私は顔を背けた。が、すぐに顎を掴まれて戻される。
「顔背けないでください。」
そして唇を奪われる。
口を広げて彼の舌先が私の口内を這い回る。
口を犯されながら、手元では浴衣の前をはだけられ、胸元が露わになる。
そしてブラを下にずらされると片方の乳房が丸見えになった。
全ての様子は背後のカメラに記録されていく。
「んっ……」
彼は私の乳房を揉みしだきながら、さらにもう片方の手で下着の上からクリトリスを擦る。
胸もあそこも同時に触られ、私はあっという間に限界に達していく。
「あっ、だめっ……イクッ!」
もうイッてしまうと思ったその瞬間に蒼の手が止まる。
寸止めされた状態が苦しくて、私は彼を見つめた。
「どうして欲しいんですか?」
「………。」
「自分の口でちゃんと言ってください、先輩?」
冷たく、欲望が剥き出しの彼の目が私の体に突き刺さり体がさらに熱くなる。
「……イかせて欲しいです……。」
「全然聞こえないです。」
そう言い放つと私の露出された乳首をキツく指でつまんだ。
「……っあ!…い、イかせて……!」
「僕には敬語、でしたよね。」
「イかせて下さい……!」
後輩の前で恥ずかしいセリフを3回も言わされ極限の羞恥に頭がクラクラした。
「本当ド変態ですね。先輩は。」
蒼は手のひらを私の頬に当ててキスをする。
舌が深く口に捩じ込まれ、私の舌に絡みつく。
後頭部から背筋にかけてゾクゾクとした興奮が駆け抜ける。
今度は先程よりも強く、素早くクリトリスを触られる。
あまりの快感に私は思わず腰を引くが後ろは壁。逃げ場がない。
ガクガクと足が震え、強い快楽が押し寄せる。
イッちゃう……!そう思った時、再び蒼の手が止まってしまう。
「イク時もちゃんと言って下さいね。」
私は小さくこくこくと頷く。焦らされ続けておかしくなりそうだ。
蒼は再び片手で私の乳首をキュッと摘むと同時に下半身を攻める。
すぐに襲いくる快感にもう抗うことは出来なかった。
「あっ、イクっ!イキます……っ!」
目の前が真っ白になるような快感。体をガクガクと震わせ私は地面に崩れ落ちる。
しかし快感に浸る間もなく腕を掴まれ、彼に強引に引き起こされる。
「休んでる暇はないですよ。」
そう言うと彼は私の浴衣に手をかけ、帯を外すと剥ぎ取るように脱がせる。
「だめ……!こんな所で!」
さっきまではすぐに浴衣を直せば誤魔化せる範囲だった。
誰が来るかわからない廊下。こんな場所で裸にされて他の人に見られたら……
だが抵抗する私を他所目に強引、かつ手際よく浴衣、ブラ、ショーツまでを脱がせていく彼。
そしてついに社員旅行の真っ最中、私は後輩男子の手により丸裸にされてしまったのだ。